※動画はMV版XPスタイルバトルのものです。
条件バトラーグラフィックは条件に合わせてバトラーグラフィックを表示するためのXPスタイルバトル専用拡張機能です。設定できる条件は以下のものを用意しています。
- コマンド入力中
- 行動待ち
- ピンチ時
- 被ダメージ
- 戦闘不能
- 勝利
- 指定ステートが付与されている時
- 指定アイテム/スキル使用待機中
- 指定アイテム/スキル使用中
条件は基本的にアクターのメモに設定を記述することで行いますが、スクリプトコマンドを利用してゲーム中に条件を変更することも可能です。
Contents
制限事項
このスクリプトを利用するとXPスタイルバトルにおける、デフォルトのバトラーグラフィックを歩行グラフィックする設定が強制的に無効になります。
バトラーグラフィックメモ設定
ベースバトラーグラフィック設定
1 |
バトラーグラフィック = "filename" |
アクターのベースとなるバトラーグラフィックを変更します。
filename: ファイル名(拡張子不要)。末尾に[n]と記述すると、指定ファイル名の顔グラフィックのn番目を参照します。
条件バトラーグラフィック設定
1 |
<GraphicWhen:fileName,kind,idOrTag,priority> |
アクターの条件バトラーグラフィックを設定します。このメモは1アクターのメモに対して複数個記述出来ます。idOrTagとpriorityは省略可能です。省略する場合、以下のように記述します。
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<GraphicWhen:fileName,kind,idOrTag> <GraphicWhen:fileName,kind> |
fileName: ファイル名。<Graphic:fileName>と同じく顔グラフィック指定が出来る他、(半角アスタリスク)を記述すると、部分がベースのバトラーグラフィックのファイル名に置換されます。
kind: 条件種別。以下の表・左列のいずれかの文字を記述します。
種別 | 条件 | idOrTag指定 | デフォルトpriority | 備考 |
---|---|---|---|---|
State | 被ステート | ● | 128 | |
Crisis | HPが1/4以下 | 256 | ||
Command | コマンド入力中 | 512 | ||
Ready | 行動待ち | Tagのみ | 513 | |
Skill | スキル使用中 | ● | 1024 | |
Item | アイテム使用中 | ● | 1025 | |
Damage | 被ダメージ | 2048 | 表示時間は変更可能 | |
Victory | 勝利 | 2049 | ||
Dead | 戦闘不能 | 4096 | 指定すると戦闘不能時のエフェクトが無くなる |
idOrTag: 条件種別に対応するID数値もしくはメモ文字列を指定します。
例えば条件種別がSkillの場合、idOrTagを8にすると、「ID8番のスキル使用中」が条件になります。
idOrTagをKiaiにすると、「メモに<Kiai>が含まれているスキルの使用中」が条件になります。
Readyの場合、ID数値は入力できず、メモ文字列のみ指定できます。例えばReady条件でidOrTagをOhgiにすると、「メモに<Ohgi>が含まれているスキル/アイテムの使用中のみ」が条件になります。
idOrTagを省略した場合、idOrTagは内部的に0が指定されます。idOrTagを0にすると、全てのIDのステート/スキル/アイテムが条件になります。
idOrTagに対応していない条件種別で、次のpriorityを指定したい場合、0を指定します。
priority: 条件の優先度を数値で指定します。設定した条件が複数満たされている場合に、このpriorityが最も条件が適用されます。省略した場合、各条件種別のデフォルトpriorityの値になります。このパラメータは基本的に省略しても問題ありませんが、以下のようなケースでpriority設定を活用することが出来ます。
- 石化ステートの時、ダメージや勝利グラフィックに切り替わってほしくないので、priorityを2050以上の値にする
- 戦闘に勝利した時、戦闘不能でも勝利グラフィックにしたいので、priorityを4097以上の値にする
バトラーグラフィックメモ設定の記述例
ベースのバトラーグラフィックをBattler1に設定する。
1 |
バトラーグラフィック = "Battler1" |
ダメージを受けた時、バトラーグラフィックをBattler1_Damageに切り替える。
1 |
<GraphicWhen:Battler1_Damage,Damage> |
メモに<Super>が含まれているスキル/アイテムを入力した時、バトラーグラフィックをBattler1_Waitに切り替える。
1 |
<GraphicWhen:Battler1_Wait,Ready,Super> |
スキルID100を使用中、バトラーグラフィックをBattler1_Skill100に切り替える。
1 |
<GraphicWhen:Battler1_Skill100,Skill,100> |
アイテム使用中、バトラーグラフィックをBattler1_Itemに切り替える。
アイテムIDが10なら、Battler1_Item10に切り替える。
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<GraphicWhen:Battler1_Item,Item> <GraphicWhen:Battler1_Item10,Item,10> |
ステートID4が付与されている時、バトラーグラフィックをBattler1_Poisonに切り替える。
1 |
<GraphicWhen:Battler1_Poison,State,4> |
メモに<石化>が含まれているステートが付与されている時、バトラーグラフィックをBattler1_Petrifiedに切り替える。
このステートが付与されている限り、グラフィックはBattler1_Petrifiedから変化しない。
1 |
<GraphicWhen:Battler1_Petrified,State,石化,5000> |
ベースのバトラーグラフィックをBattler1とし、それぞれの条件を満たした時にバトラーグラフィックをBattler1_XXXXに切り替える。
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バトラーグラフィック = "Battler1" <GraphicWhen:*_damage,Damage> <GraphicWhen:*_crisis,Crisis> <GraphicWhen:*_attack,Skill> <GraphicWhen:*_dead,Dead> |
ベースのバトラーグラフィックを顔グラフィックのActor1とし、それぞれの条件を満たした時に顔グラフィックの番号だけを切り替える。
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バトラーグラフィック = "Actor1[0]" <GraphicWhen:*[1],Damage> <GraphicWhen:*[2],Crisis> <GraphicWhen:*[3],Skill> <GraphicWhen:*[4],Dead> <GraphicWhen:*[5],Victory> |
バトラーグラフィックのスクリプトコマンド
ベースバトラーグラフィック設定
1 |
LNX11.バトラーグラフィック(id, filename) |
指定したIDのアクターのバトラーグラフィックを変更します。
id = アクターのID。
filename = ファイル名の文字列。
条件バトラーグラフィック設定
1 |
LNX11.条件バトラーグラフィック指定(id, fileName, kind, idOrTag, priority); |
指定したのアクターの条件バトラーグラフィックを変更します。
id = アクターのID。
filename = ファイル名の文字列。
kind = 条件種別の文字列。
idOrTag = 条件種別に対応するID数値もしくはメモ文字列。
priority = 優先度の数値。省略可能。
既に同じ条件が設定されている場合、設定を上書きします。
1 |
LNX11.条件バトラーグラフィック削除(id, kind, idOrTag); |
指定したのアクターの条件バトラーグラフィックにマッチする条件を削除します。
id = アクターのID。
kind = 条件種別の文字列。
idOrTag = 条件種別に対応するID数値もしくはメモ文字列。
1 |
LNX11.条件バトラーグラフィックリセット(id); |
指定したのアクターのバトラーグラフィック設定をリセットします。引数を省略すると、全てのアクターのバトラーグラフィック設定をリセットします。
id = アクターのID。