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任意のバトラーグラフィックを使用する
通常、アクターのバトラーグラフィックは顔グラフィックで表示されますが、任意のバトラーグラフィックを指定して表示することも出来ます。指定はアクターのメモかスクリプトで行います。バトラーグラフィックには、顔グラフィックか一枚絵グラフィックを使用することが出来ます。一枚絵バトラーグラフィックを使用する場合、画像の参照先は img/battlergraphics フォルダになります※。元々存在しないフォルダですので、一枚絵バトラーグラフィックを指定する場合はフォルダを作成の上ファイルを追加して下さい。
※ 参照フォルダはプラグインパラメータで変更可能です。
条件バトラーグラフィック
条件バトラーグラフィックとは、6月バージョンで追加されたバトラーグラフィック表示の拡張機能です。条件に合わせてバトラーグラフィックを表示することが出来ます。設定できる条件は以下のものを用意しています。
- コマンド入力中
- 行動待ち
- 防御中
- 詠唱中
- ピンチ時
- 被ダメージ
- 戦闘不能
- 勝利
- 指定ステートが付与されている時
- 指定アイテム/スキル使用待機中
- 指定アイテム/スキル使用中
条件は基本的にアクターのメモに設定を記述することで行いますが、スクリプトコマンドを利用してゲーム中に条件を変更することも可能です。
バトラーグラフィックメモ設定
ベースバトラーグラフィック設定
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<Graphic:fileName> |
アクターのベースとなるバトラーグラフィックを変更します。
fileName: ファイル名(拡張子不要)。末尾に[n]と記述すると、指定ファイル名の顔グラフィックのn番目を参照します。
条件バトラーグラフィック設定
1 |
<GraphicWhen:fileName,kind,idOrTag,priority> |
アクターの条件バトラーグラフィックを設定します。このメモは1アクターのメモに対して複数個記述出来ます。idOrTagとpriorityは省略可能です。省略する場合、以下のように記述します。
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<GraphicWhen:fileName,kind,idOrTag> <GraphicWhen:fileName,kind> |
fileName: ファイル名。<Graphic:fileName>と同じく顔グラフィック指定が出来る他、(半角アスタリスク)を記述すると、部分がベースのバトラーグラフィックのファイル名に置換されます。
kind: 条件種別。以下の表・左列のいずれかの文字を記述します。
種別 | 条件 | idOrTag指定 | デフォルトpriority | 備考 |
---|---|---|---|---|
State | 被ステート | ● | 128 | |
Crisis | HPが1/4以下 | 256 | ||
Command | コマンド入力中 | 512 | ||
Ready | 行動待ち | Tagのみ | 513 | |
Guard | 防御中 | 514 | ||
Chanting | 詠唱中 | 515 | ||
Skill | スキル使用中 | ● | 1024 | |
Item | アイテム使用中 | ● | 1025 | |
Damage | 被ダメージ | 2048 | 表示時間をプラグインパラメータで設定可能 | |
Victory | 勝利 | 2049 | ||
Dead | 戦闘不能 | 4096 | 指定すると戦闘不能時のエフェクトが無くなる |
idOrTag: 条件種別に対応するID数値もしくはメモ文字列を指定します。
例えば条件種別がSkillの場合、idOrTagを8にすると、「ID8番のスキル使用中」が条件になります。
idOrTagをKiaiにすると、「メモに<Kiai>が含まれているスキルの使用中」が条件になります。
Readyの場合、ID数値は入力できず、メモ文字列のみ指定できます。例えばReady条件でidOrTagをOhgiにすると、「メモに<Ohgi>が含まれているスキル/アイテムの使用中のみ」が条件になります。
idOrTagを省略した場合、idOrTagは内部的に0が指定されます。idOrTagを0にすると、全てのIDのステート/スキル/アイテムが条件になります。
idOrTagに対応していない条件種別で、次のpriorityを指定したい場合、0を指定します。
priority: 条件の優先度を数値で指定します。設定した条件が複数満たされている場合に、このpriorityが最も条件が適用されます。省略した場合、各条件種別のデフォルトpriorityの値になります。このパラメータは基本的に省略しても問題ありませんが、以下のようなケースでpriority設定を活用することが出来ます。
- 石化ステートの時、ダメージや勝利グラフィックに切り替わってほしくないので、priorityを2050以上の値にする
- 戦闘に勝利した時、戦闘不能でも勝利グラフィックにしたいので、priorityを4097以上の値にする
バトラーグラフィックメモ設定の記述例
ベースのバトラーグラフィックをBattler1に設定する。
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<Graphic:Battler1> |
ダメージを受けた時、バトラーグラフィックをBattler1_Damageに切り替える。
1 |
<GraphicWhen:Battler1_Damage,Damage> |
メモに<Super>が含まれているスキル/アイテムを入力した時、バトラーグラフィックをBattler1_Waitに切り替える。
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<GraphicWhen:Battler1_Wait,Ready,Super> |
スキルID100を使用中、バトラーグラフィックをBattler1_Skill100に切り替える。
1 |
<GraphicWhen:Battler1_Skill100,Skill,100> |
アイテム使用中、バトラーグラフィックをBattler1_Itemに切り替える。
アイテムIDが10なら、Battler1_Item10に切り替える。
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<GraphicWhen:Battler1_Item,Item> <GraphicWhen:Battler1_Item10,Item,10> |
ステートID4が付与されている時、バトラーグラフィックをBattler1_Poisonに切り替える。
1 |
<GraphicWhen:Battler1_Poison,State,4> |
メモに<石化>が含まれているステートが付与されている時、バトラーグラフィックをBattler1_Petrifiedに切り替える。
このステートが付与されている限り、グラフィックはBattler1_Petrifiedから変化しない。
1 |
<GraphicWhen:Battler1_Petrified,State,石化,5000> |
ベースのバトラーグラフィックをBattler1とし、それぞれの条件を満たした時にバトラーグラフィックをBattler1_XXXXに切り替える。
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<Graphic:Battler1> <GraphicWhen:*_damage,Damage> <GraphicWhen:*_crisis,Crisis> <GraphicWhen:*_attack,Skill> <GraphicWhen:*_dead,Dead> |
ベースのバトラーグラフィックを顔グラフィックのActor1とし、それぞれの条件を満たした時に顔グラフィックの番号だけを切り替える。
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<Graphic:Actor1[0]> <GraphicWhen:*[1],Damage> <GraphicWhen:*[2],Crisis> <GraphicWhen:*[3],Skill> <GraphicWhen:*[4],Dead> <GraphicWhen:*[5],Victory> |
バトラーグラフィックのスクリプトコマンド
ベースバトラーグラフィック設定
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BD.CMD.setBattlerGraphic(type, idOrIndex, filename); |
指定したID or インデックス※のアクターのバトラーグラフィックを変更します。
type = アクターをIDで参照するかパーティ内インデックスで参照するか。IDなら“id”、インデックスなら”index”を指定します。
idOrIndex = ID or インデックスの数値。
filename = ファイル名の文字列(拡張子不要)。
BD.CMD.setBattlerGraphicの代わりに、短く記述できるBD.CMD.setBGを使用することが出来ます。
条件バトラーグラフィック設定
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BD.CMD.setConditionBattlerGraphic(type, idOrIndex, fileName, kind, idOrTag, priority); |
指定したのアクターの条件バトラーグラフィックを変更します。
type = アクターをIDで参照するかパーティ内インデックスで参照するか。
idOrIndex = ID or インデックスの数値。
filename = ファイル名の文字列。
kind = 条件種別の文字列。
idOrTag = 条件種別に対応するID数値もしくはメモ文字列。
priority = 優先度の数値。省略可能。
既に同じ条件が設定されている場合、設定を上書きします。
BD.CMD.setConditionBattlerGraphicの代わりに、短く記述できるBD.CMD.setCBGを使用することが出来ます。
1 |
BD.CMD.removeConditionBattlerGraphic(type, idOrIndex, kind, idOrTag); |
指定したのアクターの条件バトラーグラフィックにマッチする条件を削除します。
type = アクターをIDで参照するかパーティ内インデックスで参照するか。
idOrIndex = ID or インデックスの数値。
kind = 条件種別の文字列。
idOrTag = 条件種別に対応するID数値もしくはメモ文字列。
BD.CMD.removeConditionBattlerGraphicの代わりに、短く記述できるBD.CMD.removeCBGを使用することが出来ます。
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BD.CMD.resetBattlerGraphic(type, idOrIndex); |
指定したのアクターのバトラーグラフィック設定をリセットします。引数を全て省略すると、全てのアクターのバトラーグラフィック設定をリセットします。
type = アクターをIDで参照するかパーティ内インデックスで参照するか。
idOrIndex = ID or インデックスの数値。
BD.CMD.resetBattlerGraphicの代わりに、短く記述できるBD.CMD.resetBGを使用することが出来ます。